まるで短編集のようにストーリーが繋がるMV集【JPOP】
どうも、音楽大好ききいちです!
ロックバンドの音楽に欠かせない存在となっているのがMV、ミュージックビデオです。その楽曲の魅力を伝えるためだけに撮られた映像はMVならではの魅力が詰まっています。
中でも今回注目したいのはMVでストーリーが繋がる曲。
MVと合わせて聴くとさらに曲の良さが出て、そのつながりと合わせてよりアーティストを好きになれると思います。
ということで、「ストーリーが繋がるMV集」を4シリーズ集めました。
ちょっと懐かしい曲ばかりになってしまいますが、ご容赦ください。
ストーリーが繋がるMV4選。
ハルカミライ
まずは八王子出身のパンクロックバンド・ハルカミライの「アストロビスタ」と「宇宙飛行士」という曲。
女優・辻千恵さんと俳優の谷口勇樹さんの二人が演じる男女の恋愛を描くストーリーです。「宇宙飛行士」のMVでは二人の出会いを、「アストロビスタ」のMVでは二人の別れを描いています。
リリース順でいうと「アストロビスタ」→「宇宙飛行士」なので、「アストロビスタ」に合わせたアンサーソング的なMVとして公開されたのが「宇宙飛行士」です。
「アストロビスタ」
スペイン語で「さようなら、またね」という意味の"hasta la vista(アースタ・ラ・ヴィスタと読むらしいです)"という名前のタイトル。
サビの歌詞にもあるサテライトとは人工衛星のことで、宇宙飛行士という意味の英語”astronauts(アストロノーツ)”とかけ合わせた、別れの曲です。
ハルカミライ - アストロビスタ(Official Music Video)
”忘れないでほしい 私も思っているよ”
別れて一人で眠れない夜、なにもかもが無くなってしまったように思える私を誰か見つけてほしい、という気持ちを歌っているのかな?と推測します。
「宇宙飛行士」
アストロビスタでサテライト(人工衛星)に見つけてほしいと言っていたのに対して、宇宙飛行士では「地球から大きな望遠鏡で探して」と歌っています。
ハルカミライ - 宇宙飛行士(Official Video)
”君には忘れないでほしくて”
どちらの立場の視点に立っても遠く離れてしまった相手に見つけてほしいと願っていて、心細いのはお互い様なのかななんて思ったりします。
「アストロビスタ」は「センスオブワンダー」、「宇宙飛行士」は「星屑の歌」というアルバムに収録されています。
KANA-BOON
次はKANA-BOONから「ないものねだり」、「1.2.Step to you」、「生きていく」の3曲です。そしてかなり時間があいてその続きの「眠れぬ森の君のため」が公開されました。ボーカル・谷口鮪さんと女優・岸井ゆきのさんの二人が演じる男女の物語です。
「ないものねだり」
一曲目からいきなり別れの曲です。歌詞が二人の対話形式になっていて、男視点→女視点→男視点と交互に言い合うような口調。
アップテンポな曲ですが、だんだんとすれ違う二人の会話も徐々に心が離れていく様子が表れていて切ないです。
KANA-BOON 『ないものねだり』Music Video
宙に舞ったり燃えたり吹かれたり舞ったり散々な二人の心。
「1.2. step to you」
別れた後に薄れていく思い出とともに募る”後悔”の曲かと思っていましたが、徐々に未練すらなくなっていく”立ち直り”の曲なのかもしれないなと思っています。
サビの「曖昧に」の通り、二人の思い出の中ではお互いの役者が変わっていて、もう二人だったころの思い出もぼんやりと曖昧な記憶になっていますね。
「生きていく」
「1.2. step to you」までの関係が終わった二人のその後を描いたストーリーです。
曲のテーマは”別れ”と”後悔”、別れも後悔も背負ったまま僕は”生きていく”という曲です。
”いつだって今だって君はあの日のままです”
別れて時間がたっても君はあの日の思い出のまま色褪せないよという意味でしょうか。
「眠れぬ森の君のため」
アンサー、ではないですが、「生きていく」からさらにその後の二人を描く「眠れぬ森の君のため」のMVも公開されています。
「生きていく」では全く絡まなかった二人と打って変わってエンディングで再会した二人のやり取りが懐かしすぎて泣けます。
この4曲はKANA-BOONのベストアルバム『KANA-BOON THE BEST』に収録されています。
ビッケブランカ
3つ目はビッケブランカから「Slave of Love」「Take me, Take out」「Moon Ride」の3曲です。
リリースは「Slave of Love」「Take me, Take out」「Moon Ride」ですが、3曲目の「Moon Ride」は「Slave of Love」に至るまでのストーリーを描いていまして、時系列順に並べると「Moon Ride」→「Slave of Love」→「Take me, Take out」ですね。
正直曲の歌詞が難解で意味はよく分かりません。
どのMVでも女性に巻き込まれててんやわんやなビッケブランカのコメディ調のストーリーになっています。
「Slave of Love」
囚人となったビッケブランカと女看守の曲。恋をした看守との禁断の恋愛・・・ではなく一方的にビッケブランカが振り回されるだけのMVです。看守役は井元まほさん。
タイトルを和訳すると「愛の奴隷」、この恋はうまくいかないとわかっていながら自分の恋愛感情に振り回される心情を歌った曲です。
ビッケブランカ / 『Slave of Love』(official music video)
”あんなもの一生しないから”
2番のサビ前の「ひどーーーい!」のところ、何回見ても笑っちゃいます。
ひどーーーい!
「Take me Take out」
無事に釈放されてシャバに戻り、カフェの求人を見つけて働き始めるたビッケブランカ。カフェで出会った女性に「月に連れていって!」とまた振り舞われるようです。
Moon cafeの店主役は藤本泉さん。
ビッケブランカ / 『Take me Take out』(official music video)
曲は「ぐずぐずしてないで今すぐ連れ出して!」という若い恋心の歌・・・だと思います。
「Moon Ride」
話は過去に戻って「Slave of Love」で投獄される前の話。
バーのミュージシャンとして働くビッケブランカですが、美女の怪盗に濡れ衣を着せられこれまた美女の警備員につかまって投獄させられることに・・・。登場する美女役は佐谷戸ミナさん。
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ビッケブランカ / 『Moon Ride』(official music video)
この世界線美女多すぎです。
この3曲は『FEARLESS』というアルバムに収録されています。
ココロオークション
ラストは関西の実力派ロックバンド・ココロオークションから「蝉時雨」「夏の幻」「雨音」「線香花火」の4本からなる短編小説MVシリーズ。
片山友希さんと山根大聖さんの二人が演じる男女の恋模様を描いたストーリーです。
「蝉時雨」
田舎の親戚のもとに夏休みの間泊まりに来た女の子ナツと、そこで暮らす男の子けんたの出会いの話です。
ココロオークション『蝉時雨』【第一話】
学生の夏休みの2週間の思い出ってめちゃくちゃいいですね。
「夏の幻」
1曲目と2曲目の間中文通をしていた二人。
「蝉時雨」ではナツがけんたのいる田舎に行って出会いましたが、一年後の「夏の幻」ではけんたがナツの住む都会に遊びに来ました。
バイト先にけんたが遊びに来るのを待つナツと、なかなかお店に行けないケンタ。
ココロオークション『夏の幻』【第二話】
なかなか出会えない二人、あの思い出は”夏の幻”になってしまうのか・・・。
「雨音」
「夏の幻」から1年後、前回は再会できなかった二人はおばあちゃんの田舎で再会しますが、前のラストで目撃してしまったけんたはしこりが残ってますね。
けんたはこの夏の終わりにフランスに旅立ってしまうと知るナツ。恋の行方はどうなる?
ココロオークション『雨音』【第三話】
おばあちゃん、亡くなっちゃったんですね。
「線香花火」
さらに「雨音」から1年後、フランスからけんたが帰ってきます。恋人になった二人の再開、そして徐々に縮まる二人の距離。発展する恋模様・・・
ココロオークション「線香花火」【第四話】Music Video
ストーリー的には第5話に続いてほしいところですが、けんた役の山根大聖さんが大学卒業と同時に役者を引退してしまったとのことで、その後の更新が止まっています。
こんなラスト嫌だ・・・
紹介した楽曲は「夏の夜の夢」というアルバムにまとめsて収録されています。
ということで4シリーズ紹介しました。
お気に入りの曲が見つかったら幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!